ポケモンチャンピオンズ初期環境において、一般枠として非常に高い評価を受けている「アーマーガア」。しかし、今までの「鉄壁・ボディプレス型」とは一線を画す、恐ろしい全抜き性能を秘めた「エース型(ビルド・つけあがる型)」が現在、上位ランクで大流行しているのをご存知でしょうか。
今回は、この新時代のアーマーガアを、トッププレイヤーのクロコ氏の解説をもとに徹底分析します。これを知らないと、本来得意なはずのギルガルドやゲンガーを投げた瞬間に起点にされ、一気に負けに直結します。
▶ 参考動画(クロコ)
- 従来の鉄壁ボディプ型とは異なり、攻撃と防御を同時に上げる「ビルドアップ」を採用
- 悪打点の「つけあがる」により、今まで苦手だったゴーストタイプ(ギルガルド・ゲンガー等)を返り討ちにする
- 特性「プレッシャー」と「はねやすめ」のコンボで、相手の低PPな高威力技(大文字等)を枯らす耐久性能
- HDに厚く振ることで、特殊アタッカーすら起点にして全抜きを狙う
今、なぜ「ビルド型アーマーガア」が強いのか?
① 苦手だったゴースト枠を「カモ」にする性能
従来のアーマーガアは、ゴーストタイプに対して有効な打点が少なく、特にギルガルドやサーフゴー、ゲンガー等に対して後手に回ることが多いポケモンでした。しかし、能力上昇に応じて威力が上がる悪技「つけあがる」を採用することで、ゴースト枠を起点にして逆に崩しに行くことが可能になりました。
② 特殊耐久(HD)への厚い配分
上位で流行しているこの型は、努力値を物理耐久(HB)ではなく特防(HD)に厚く振っています。これにより、サザンドラの大文字といった本来受けるのが難しい特殊技も、プレッシャーによるPP削りや「はねやすめ」を絡めることで強引に起点化できます。クロコ氏の実戦でも、サザンドラを前にビルドアップを積み、そのまま全抜き体制に入る姿が印象的でした。
③ 「ちょうはつ」による補助封じ
カバルドンの「あび」や、ブラッキーの補助技などを封じるための「ちょうはつ」が非常に機能します。これにより、相手の起点作成を許さず、自分だけが一方的に「ビルドアップ」を積み続ける有利な場を作り出せます。
エース型アーマーガアの育成論・調整
テラスタルの選択肢
エース運用を前提とするため、全抜き性能を高める攻撃的なテラスタルが有力な選択肢となります。
- あく(推奨):メインウェポンである「つけあがる」の火力を最大化します。ビルドアップを数回積んだ状態で発動すれば、タイプ一致補正と相まって等倍の相手すら一撃で粉砕する破壊力を得られます。
- はがね / ひこう:本来の耐性を強化し、積むための隙を確実に作ります。特に「はがね」は多くの特殊アタッカーを強引に起点にする際に有効です。
- ドラゴン:炎や電気といったメジャーな弱点を半減に抑え、無理やり「はねやすめ」で粘るための防御的な選択です。
技構成
| 技名 | タイプ | 分類 | 威力 | 解説 |
|---|---|---|---|---|
| つけあがる | あく | 物理 | 20+ | 確定枠。自分の能力ランクが上がっているほど威力が上昇。全抜きのメインウェポン。 |
| ビルドアップ | かくとう | 変化 | – | 確定枠。攻撃と防御を1段階ずつアップ。物理耐久と火力を同時に補強します。 |
| はねやすめ | ひこう | 変化 | – | 確定枠。最大HPの半分を回復。プレッシャーと合わせてPP削りにも。 |
| ちょうはつ | あく | 変化 | – | 相手のあくびや積み技を封じ、安全にビルドアップを積む隙を作るための重要な技。 |
- アイアンヘッド / ブレイブバード:タイプ一致の安定打点。怯み狙いや、積みなしの状態での削り性能を重視する場合に。
- ボディプレス:防御ランクを攻撃に転用。「ビルドアップ」との相性が抜群で、悪技が通らない相手へのサブウェポンになります。
- まもる:「たべのこし」の回復回数を稼ぎつつ、相手の技固定を確認。プレッシャーによるPP削りも加速させます。
性格・努力値・持ち物
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 性格 | しんちょう(特防↑ 特攻↓) |
| 努力値(実数値目安) | 【HD極振り または 調整型】H252 D252 B4(または H252 B100 D156等) 特殊アタッカーを起点にするためHD特化が基本ですが、物理方面の最低限の耐久を確保するためにBに少し割くバランス型も有力です。ビルドアップによる補正を前提に、どこまで特殊を厚くするかが調整の見せ所となります。 【実数値目安】HP180〜205、特防160〜175前後(特殊耐久要塞化) ※HDに振り切ることで、サザンドラの「だいもんじ」クラスを複数回耐えつつ、プレッシャーでPPを枯らす動きが成立します。 |
| 持ち物 | たべのこし |
| 特性 | プレッシャー(相手の消費PPを増やす) ※「はねやすめ」連打と組み合わせることで、低PPの役割破壊技(文字、10万、ハイドロポンプ等)を真っ先に枯らすことができます。 |
| 個体値 | 特防・HP・防御・攻撃は31推奨。 |
アーマーガア(HD特化・性格:慎重)
技:つけあがる / はねやすめ / ビルドアップ / ちょうはつ
持ち物:たべのこし
上位帯での立ち回り(実践解説)
カバルドンや特殊アタッカーを起点にする
「ちょうはつ」でカバルドンの展開を阻止しつつ、相手が交代せざるを得ないタイミングで「ビルドアップ」を積みます。特筆すべきはサザンドラ等の強力な特殊アタッカーに対しても、HD特化の耐久とプレッシャーによるPP削りで粘り勝ちし、最終的に「つけあがる」の超火力で全抜きするルートです。
VS ギルガルド
かつては天敵だったギルガルドも、この型であれば絶好のカモになります。「ビルドアップ」で防御を上げながら、「つけあがる(悪打点)」でシールドフォルムの上からでも大ダメージを与えて突破できます。
関連記事:相性の良いポケモン
アーマーガアのエース運用を支える相棒については、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ:常識を疑う「エース運用」の衝撃
アーマーガア=受けポケモン、という固定概念を逆手に取った「エース型」。この型は、相手がアーマーガアを突破するために投げた対策ポケモン(ゴースト枠や特殊アタッカー)を、逆に起点にして全抜きしてしまう恐ろしさがあります。
物理耐久に偏ったこれまでの調整を見直し、ぜひHD特化のエース型アーマーガアを試してみてください。環境が激変すること間違いなしです!

