攻撃が当たらない理不尽さ、すながくれガブリアスの砂展開がいやらしい

ガブリアス育成論|ポケモンチャンピオンズ

今回は、すぃか Swicaさんの抽選パ動画で使われたすながくれガブリアスを解説します。

ガブリアスといえば、一般的にはさめはだで接触技を削る型のイメージが強いポケモンです。しかし今回の型は、そこをあえて外し、砂嵐下で攻撃を避けるすながくれ+ひかりのこな回避型になっています。

命中100の技ですら、砂嵐+ひかりのこなで実質命中約72%。命中90の技なら約65%まで落ちるため、相手からすると「当たれば勝ち」のはずが、急に信用できない勝負になります。

▶ 参考動画(すぃか Swica)

この記事でわかること
  • すながくれガブリアスの型コンセプト
  • 砂嵐+ひかりのこなで命中率がどう変わるか
  • 地震・スケイルショットを軸にした技構成
  • 岩石封じ、砂嵐、電磁波で通す立ち回り
  • 必中技・天候上書き・運依存への注意点

ガブリアスの基本スペック

項目内容
ポケモンガブリアス
タイプドラゴン / じめん
特性すながくれ
持ち物ひかりのこな
弱点こおり4倍、ドラゴン、フェアリー
主な役割砂下の回避エース、終盤掃除、対面破壊

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
108130958085102600

ガブリアスは、攻撃130、素早さ102、耐久も高めという非常に完成度の高いポケモンです。通常はさめはだで接触技を削る型が多いですが、今回の型は相手の攻撃をそもそも当てさせない方向に寄せています。

この型のコンセプト

このガブリアスは、砂嵐下のすながくれで相手の命中率を下げ、ひかりのこなでさらに回避率を上げるギャンブル寄りの抜きエースです。

すながくれは、砂嵐状態のときに相手の技の命中率を0.8倍にします。さらにひかりのこなで命中率を0.9倍にできるため、命中100の技は以下のように落ちます。

技の元命中砂嵐+すながくれひかりのこな込み
100%80%72%
90%72%約65%
85%68%約61%

命中100技ですら約4回に1回外れる計算です。じゃれつくやアイスハンマーのような命中90技は、約65%まで落ちるため、相手はかなり不安定な勝負を強いられます。

注意

この型は強いですが、運に依存します。避けることを前提にしすぎると崩れるため、砂嵐・岩石封じ・電磁波などで、外れた時に勝つのではなく「外れたら勝ちが早まる」盤面を作るのが大切です。

おすすめ調整

性格・努力値狙い
AS回避エース型ようき / 攻撃252・素早さ252・HP4最速で上から地震・スケイルショットを押す基本型。
いじっぱり火力型いじっぱり / 攻撃252・素早さ252・HP4抜ける範囲を少し落として火力を最大化する型。
耐久調整型ようき / 攻撃252・素早さ調整・耐久残り電磁波や岩石封じサポート前提で、行動回数を増やす型。

基本はようきASが扱いやすいです。ガブリアスは素早さ102族なので、最速にすることで中速帯の上を取りやすくなります。

ただし、台本内では味方の岩石封じや電磁波で相手の素早さを落としてから通す動きも多いため、構築全体で素早さ操作を厚くできるなら、いじっぱり火力型も候補になります。

実数値の考え方としては、ようきASなら素早さを最大まで伸ばし、相手の中速〜準高速帯を上から押さえるのが基本です。耐久調整型にする場合は、岩石封じや電磁波で相手を遅くする前提で素早さを少し削り、その分をHPや防御に回して行動回数を増やします。

持ち物候補

持ち物評価狙い
ひかりのこな最優先すながくれと合わせて命中100技を約72%まで落とす。この型の核。
いのちのたま選択火力を伸ばして地震・スケイルショットの突破力を上げる。回避性能は落ちる。
きあいのタスキ選択初手運用や行動保証を重視する場合の候補。砂ダメージとの噛み合いには注意。

基本はひかりのこなが最優先です。すながくれだけでも命中を下げられますが、ひかりのこなまで重ねることで、相手の命中100技が一気に信用しづらくなります。

技構成

優先度役割
じしん確定級じめん一致の主力技。ギルガルド、ゲンガー、ロトム系、鋼枠に強い。
スケイルショット確定級ドラゴン打点。素早さ上昇により、終盤の抜き性能を上げる。
つるぎのまい選択回避で作った1ターンを火力強化に変える。通れば一気に崩せる。
みがわり選択砂ターンを使いながら相手の命中不安をさらに押し付ける。
ストーンエッジ選択飛行タイプやアーマーガアへの打点。ただし命中不安がある。
アイアンヘッド選択フェアリーへの打点。デカヌチャンやミミッキュ意識。

台本で中心になっていたのは、じしん+スケイルショットです。地震は安定した一致火力、スケイルショットは素早さ上昇による抜き性能が魅力です。

砂嵐ターンに余裕を作れるなら、みがわりやつるぎのまいも非常に相性が良いです。ただし、ポケチャン環境では砂嵐を長く維持する手段が限られるため、今回は破壊力重視で攻撃技を多めにする方が扱いやすいです。

テラスタル考察

テラスタイプ評価狙い
じめんじしん火力を最大化。砂下で避けながら押し切る攻撃的な選択。
ドラゴンスケイルショットの火力を強化。終盤の抜き性能を重視する場合に候補。
はがねこおり・フェアリー耐性を作り、弱点をずらす守備的な選択。
ほのおこおり・フェアリー・鋼への切り返しを意識。アーマーガアや鋼枠を重く見る場合に候補。

攻めるならじめんテラスが最もわかりやすく、地震の圏内を広げられます。回避で1ターンを作った後、強化地震で倒し切るルートが強力です。

一方で、こおり4倍やフェアリー弱点が気になる場合は、はがねテラスで耐性を変える選択もあります。回避型は1回でも行動回数が増えると勝ち筋が大きく伸びるため、防御的なテラスタルも十分に価値があります。

砂展開役と補助役

役割候補狙い
砂嵐展開ヒスイウインディ、カバルドンなどガブリアスのすながくれを発動させる。
岩石封じヒスイウインディなど相手の素早さを下げ、ガブリアスの上取りを補助する。
電磁波クレッフィなど麻痺で行動不能と素早さ低下を狙い、回避型の理不尽さを増やす。
削り役アシレーヌ、エンブオーなどガブリアスの地震圏内まで相手を削る。

この型はガブリアス単体では完結しません。砂嵐を展開する味方、素早さを下げる味方、削りを入れる味方がいて初めて強みが出ます。

台本では、ヒスイウインディが岩石封じで素早さを落とし、倒される前に砂嵐を展開してからガブリアスへつなぐ動きが軸になっていました。

砂維持で大事なのは、砂嵐を撒くタイミングです。早く撒きすぎると、ガブリアスが着地する前に砂ターンを消費してしまいます。理想は、展開役が岩石封じや削りを入れた後、倒される直前に砂嵐を押して、死に出しでガブリアスを着地させる流れです。

相手にカバルドンがいる場合は、相手の砂を利用するプランもあります。ただし、あくびやふきとばしで流されると砂ターンを無駄にするため、眠り対策や先に削るルートを用意しておきましょう。

立ち回りのポイント

STEP.1 先に相手を削る

ガブリアスを最初から投げるのではなく、アシレーヌやウインディで相手を削ります。地震やスケイルショットの圏内に入れておくと、回避に頼りすぎず勝ちやすくなります。

STEP.2 岩石封じや電磁波で上を取る

相手の素早さを落としておくと、ガブリアスが安全に攻撃しやすくなります。麻痺が入っている相手は、命中不安と行動不能の両方を抱えるため、一気に不安定になります。

STEP.3 砂嵐を展開して退場する

砂嵐を展開し、ガブリアスが着地する準備を作ります。砂ターンは限られるため、展開役が倒されるタイミングでガブリアスを死に出しできる形が理想です。

STEP.4 じしんかスケイルショットで押す

砂下ですながくれが発動したら、相手の命中不安を押し付けながら攻撃します。地震が一貫するなら地震、素早さを上げて詰めたいならスケイルショットを選びます。

STEP.5 避けたら勝ちを加速させる

攻撃を避けたターンは、相手の勝ち筋が一気に崩れます。ただし、避ける前提で積みすぎると危険です。倒せる相手は早めに倒し、砂ターン内に勝ち切る意識を持ちましょう。

対面で意識したい相手

デカヌチャン

デカヌチャンのじゃれつくやアイスハンマーは命中90技です。砂嵐+すながくれ+ひかりのこな込みだと約65%まで落ちるため、相手はかなり不安定な勝負になります。

ただし、当たればガブリアス側も大きく削られます。避けたら勝ちではなく、タスキや削り状況も含めて地震圏内に入れておくのが安全です。

ミミロップ

トリプルアクセルのような連続技は、砂下の回避と相性が悪い相手にとってかなり厄介です。複数回すべてを当てる必要があるため、どこかで外れる確率が上がります。

さらに電磁波が入っていると、素早さ低下と麻痺行動不能も重なり、ガブリアスが上から動きやすくなります。

ゲンガー

ゲンガーは特殊火力が高く、正面から受ける相手ではありません。ただし、地震が通るため、相手のシャドーボールやヘドロウェーブを耐える、あるいは避けることができれば一気に倒せます。

台本でも、光の粉が意図せず発動してゲンガー対面を突破する場面がありました。回避型らしい勝ち筋ですが、こごえるかぜやみちづれには注意が必要です。

カバルドン

相手のカバルドンは砂を展開してくれる可能性があるため、すながくれガブリアス側から見ると利用できる相手でもあります。

ただし、あくびやふきとばしで流されるとガブリアスの展開が止まります。カバルドンを起点にするなら、先に削るか、眠り対策を用意しておきましょう。

相性の良い味方

味方相性が良い理由
ヒスイウインディ岩石封じと砂嵐でガブリアス展開を補助できる。物理火力もあり、削り役として優秀。
クレッフィ電磁波で素早さを落とし、相手の行動成功率をさらに下げる。
アシレーヌ水・フェアリー打点でガブリアスが苦手な相手を削る。アクアジェットで終盤処理も可能。
カバルドン砂嵐を自動展開できる場合、最もわかりやすい砂サポート役。あくびやステロとも相性が良い。
エンブオー鋼や氷方面に圧力をかけられる。ガブリアスが苦手な相手を先に崩す役。

この型は、ガブリアスだけで完結させるより、砂展開+素早さ操作+削りの3点を味方に任せると安定します。

特に、岩石封じや電磁波で相手を遅くしてから出すと、すながくれの回避だけでなく、単純な上取り性能でも勝ちやすくなります。

苦手な相手

相手注意点
必中技持ちすながくれとひかりのこなの強みを無視される。必中化する技や特性にも注意。
天候上書き雨・晴れ・雪にされると、すながくれが発動しなくなる。
こおり技持ち4倍弱点。外れれば勝てるが、当たると一気に倒されやすい。
フェアリータイプドラゴン技を無効化され、じゃれつくなどで弱点を突かれる。
受け回し・ふきとばし砂ターンを枯らされると、回避型の強みが薄れる。

最大の弱点は、やはり運に左右されることです。命中72%は相手から見ると不安定ですが、こちらから見ると普通に当たることも多い数値です。

そのため、避けることを前提にした選出ではなく、地震やスケイルショットの火力で勝てる試合に、回避の上振れを足す感覚で使うのが現実的です。

リスク管理としては、砂ターン中に倒し切れる相手から処理することが重要です。つるぎのまいやみがわりで欲張るより、目の前の相手を地震で倒す方が勝率につながる場面も多いです。

また、天候上書きにはかなり弱いです。雨・晴れ・雪で砂を消されると、すながくれが発動せず、ただのひかりのこな持ちガブリアスになります。相手に天候要員がいる場合は、砂を後出しするか、その天候要員を先に削る必要があります。

サンプル構築イメージ

役割
ガブリアスすながくれ回避エース。地震・スケイルショットで終盤を詰める。
ヒスイウインディ岩石封じ、砂嵐、削り役。倒され際に砂を置くのが理想。
クレッフィ電磁波、壁、補助技でガブリアスの着地を支える。麻痺+回避で相手の行動成功率を落とす。
アシレーヌ水・フェアリー打点、先制技、削り役。地震圏内まで相手を押し込む。
鋼対策枠アーマーガアや鋼受けを崩すための炎・格闘打点。エンブオーなどが候補。
自由枠ステルスロック、先制技、特殊受け、天候対策など構築に足りない要素を補う。

基本選出は、削り役 → 砂展開役 → ガブリアスです。

相手に砂を利用できるカバルドンがいる場合は、相手の砂に乗ってガブリアスを通すプランもあります。自分で砂を撒くか、相手の砂を利用するかを選出段階で決めておくと動きやすいです。

選出段階では、相手に必中技、天候上書き、フェアリー、氷打点がどれだけいるかを確認します。これらが少ない構築には強気に出し、対策が多い構築ではガブリアスを最後の詰めに回すか、別の勝ち筋を優先しましょう。

総評

すながくれガブリアスは、さめはだ型とはまったく違う圧力を持つ回避エースです。砂嵐+ひかりのこなで命中100技を約72%まで落とし、相手の安定行動を不安定に変えられるのが最大の魅力です。

一方で、避けなければ普通に倒される場面もあります。だからこそ、岩石封じ、電磁波、事前削りを組み合わせて、回避に頼り切らない盤面を作ることが重要です。

強みは、回避による心理的プレッシャーと、上振れた時の爆発力です。弱みは、必中技・天候上書き・こおり技・フェアリーに弱く、運依存が避けられないことです。構築全体で砂維持と素早さ操作を厚くできるほど、この型の理不尽さは安定した勝ち筋に近づきます。

すながくれガブリアスを使う時の結論

この型は、運だけで勝つ型ではなく、砂と素早さ操作で相手の安定行動を壊す型です。

避けたら勝ちではなく、避けなくても戦える盤面を作り、避けた瞬間に一気に勝ちへ近づけるのが理想です。

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